Jimi Hendrix

夢を見ていた気がする

遥か遠い場所

Electric Ladylandから流れる

the star spangled banner

を聴きながら

 

 

 

joe隊長と呼ばれる俺は

他の3名の仲間と共に

かなり長い距離を走っている

 

何度目かの戦闘を経て

小高い丘に建つ寂れた家屋に

命からがら辿り着いた

 

敵は後一人

だが我々のすぐ側まで迫っていたのだった

 

 

 

此処は酷い匂いだな

そう言い残し外に出たvoodooの目の前で

グレネードの炸裂音が響き

紫色の煙が辺りに立ち込めた

北側を警戒していたfoxyが敵に向かって

素早く照準を合わせ引き金を引いた

その刹那

隣のstonefreeが敵のライフルで

見事に額の真ん中を撃ち抜かれていた

 

ほとんど同時だった

この世に存在する鏡が全て割れて世界が広がった

そんな気がした

そしてそれは

全てが終わった事を意味していた

 

 

 

 

音楽こそが俺の宗教

いや

生き様と存在そのものが宗教となり

その意志は今も脈々と受け継がれているのだろう

そして

人生の物語はウインクするより短い

 

 

 

 

握手でもしようかと

手を出した俺に

 

左手で握手してくれよ その方がハートに近いだろ

 

と貴方は言った

 

 

 

 

ジミ・ヘンドリックスに捧ぐ