ジャンボ

音も立てずに海に沈んだ

そっと吐露した歪な想いは

広大で暗いその海の中を

ただただ

静かに漂っているのです

 

目的も理由も無く

ただただ

そこで彷徨っているのです

それは

寡黙なプランクトン

またある時は

行き場を無くした死者の魂

 

だからせめて

せめて

還る場所が見つかるように

静かに祈らせて

 

海鳴りが止んだ夜明け前

蒼白く微かな光を放つその時まで

 

 

 

叶わない恋がある

社会の中

 

 

それは線

だが

狂おしい程に

見惚れる程に

それは悪魔的で

 

いつか届くといい

あの人の元へ

 

 

へそで投げると言われている

J.鶴田のバックドロップ

そんな放物線を描きながら

そんな奇跡の放物線を描きながら

 

いつか届くといい

 

 

今度こそ

 

 

あの人の元へ