Dolores Mary Eileen O'Riordan

全ては 君が去ってしまった後で それから 最後に もう一度だけ 君の事を想う 週末の朝になると 僕達は そっとベッドを抜け出した そして 街外れの森の中にある小さな池まで 息を切らしながら急いで駆けていった その辺りには 赤いクランベリーがなっている …

Steve Clark

鼓動 心臓には今でも 何かに噛みつかれたような跡が 深くはっきりと残っており その腐りかけの グロテスクな傷口の痛みだけが 今でも尚 君の事を思い出させた その傷口から 次々と生み落とされる 得体の知れない快楽と苦痛 制御する事の出来ない それらはま…

Merry Christmas , Mr.Lawrence 2

全く どうかしてるぜ クリスマスだと言うのに 俺には予定が何も無い 女房も恋人も全員 俺の元から去って行った しまいには 『あんたと別れて本当によかったわ』 なんて捨て台詞を吐かれる始末 人を虫でも見るかのような目をしながら そんな事を言ってたっけ …

Paul Walker

あの頃 この世界は残酷だった そして とても美しかった 永遠に変わらない その事実に 未熟だった私は気づかなかった もちろん 未熟だった貴方も そして 再び路上で 例えば 私は衛星となり その周回軌道上から 遥か彼方の貴方を見ている そんな醒める事のない…

Lou Reed

それにしても なんて完璧な一日なのだろう 今でも こうして 君を想い なんて完璧な一日なのだろう この街で 再び君と 巡り逢えたなら なんて完璧な一日なのだろう そんな あるはずの無い出来事に 想いを馳せる時 夜空を見上げていた この部屋からはもう 昔の…

アベフトシ

赤みのかかった 月が昇る時 これで最後だと 僕は聞かされる 真夏の朝 激しい雨が降り続く だけど その日の午後には 強烈に暑くなった まだ時間に余裕がある 浅煎りの珈琲を飲み 煙草を巻く そして これから会う 君の事を想った ブルーのアイスキャンディ 蟻…

Yutaka Ozaki

裁くのが 君という 神ならば そう 思えば あの頃の僕らは ただただ怠惰で時を過ごしていた それは桜が散り始める季節まで続き やがて 夏が来る頃 君は 僕の前から姿を消した その頃の僕らは 毎日のように 疲れ果てた脳を 大量のアルコールで溶かし 手で巻い…

Randy Rhoads

狂っている でもまぁ そんなもんだろう それでいて とても美しかった 狂気を帯びるたびに その美しさは更に 列車のように レールの上で 加速していく Blind Faithの Can't Find My Way Home が流れる部屋の中で 水玉模様のワンピースを ゆっく脱がせてゆく …

Merry Christmas , Mr.Lawrence

飛び魚のアーチを潜る頃 貴方は貴方の理想とした世界を もう手にしているだろうか そして さくらんぼの実る頃 貴方は夕陽に染まるあの空に 誰かの姿を探しているだろうか カートとコートニーが恋に落ちる頃 貴方は厭がらずに 写真の中でちゃんと 笑っている…

Pete Burns

失敗する事もそりぁ、あるさ それでもまだ立ち続けなければ ならないんだろう? 自分に必要な物だけを手にしたら 進むべき道を探せ 後悔する事もそりゃ、あるさ それでもまだ踊り続けるしか ないんだろうよ 目指すは この世の美しい物ばかりを集めた そんな…

Chester Bennington

妻の掌が僕の髪の毛を どこまでも優しく優しく撫でてくれ 銀色に耀く鋏の 心地が良く軽い音と共に いつの間にか長く伸びてしまっていた 髪の毛を切る それを傍で見ている まだ乳白色の年頃の幼い娘は 二人は一体、何をしているのかと とても不思議そうな表情…

井上 大輔

風にひとりで 風にひとりで 静かにそっと 指を頬に当て 何故泣くのです だって この場所で ただ私だけが 枯れて行くのかな 異国で育った私 連れて来られたのは 歓楽街にあるストリップ劇場 支配人の男は通常の人間より3倍早く 仕事をするのだとかしないのだ…

Prince Rogers Nelson

儚く散っている それは誰かの想いか それとも ならば その景色に その速度に 音が存在するならば 僕には聞こえただろうか もう行かなくちゃ 悪い人じゃないんだけど 誰かの変わりには決してなれない 言っておくけど 君の事が好きな訳じゃなく ましてや 愛し…

Layne Staley

いつもの珈琲と 煙草の紫煙 絶え間なく鳴る音楽と 永遠に続くその余韻 時に 麻薬と称される 彼の歌声を あの時 確かに聴いた 今ならきっと 僕の方が 咲き始めた桜を見ても 何の感情も生まれない 君の言った通りの 退屈な大人になってしまったのだと 少しだけ…

Keith Flint

もうダメかも知れないな. 死んでしまいたい いや 死にたくはない もう少し正確に言えば 消えて無くなりたいとゆう 類いの消滅を待ち望んでいる そう この世からの 完全な消滅を そっと裸電球の明かりが消える時のように 行方不明のあの娘みたく 誰にも知られ…

Sid Vicious

その日は冬にしては珍しく 窓際に柔らかな日差しが差し込むような暖かい朝で それは子宮の中に居た頃も こんな暖かさに包み込まれていたのだろうかと そんな想像をさせた 死ぬにはもってこいの日 とにかく もう一度だけ 最後にもう一度だけ アレをキメて ど…

David Bowie

星々が自らの意志を持つように その輝きで夜空を紅く染め上げる 戦場のメリークリスマスが過ぎた頃に シリウス、プロキオン、ペテルギウス 冬の大三角が手に取れる程の距離にあるような そんな真冬の夜空を見上げている 罪を犯す事でしか生きられなかった僕…

George Michael

今年もまた何処からともなく流れ始めるその歌は 何の違和感も無く静かにゆっくりとこの街にも馴染んで行く 魂の救済を求める弱者の為の そんな彼の歌 ジョン、残念だけど 戦争は終わりそうにないよ どれだけ皆がそれを望んだとしてもね その聞き慣れたフレー…

Freddie Mercury

君は最後にあの交差点で 綺麗な琥珀のような目をしながら 僕の耳元でそっと何かを囁き その言葉を僕は今でも探している 僕らの終わりは余りにも突然で呆気無かった 世間から許されない関係とゆう事以外には概ね順調だったと思う それでも僕の内なる完璧な狂…

Beautiful World

何処からとも無く 浮かび上がっては消えていく ピンクのシャンパンの泡のように 繊細できめ細かく美しい君の身体を ドブに浮かぶ骨の露出した鼠の死体のように 薄汚いままの僕が抱いていた 何度も何度も 夢中になって 一日中セックスだけに没頭し 熟れた果実…

Edward Van Halen

そう そこは俺のオアシス 場末のストリップ劇場 俺が天国への階段と呼んでいる 薄汚れてやけに細長く勾配のきつい階段を上がったところにそれはある 入り口の小さなTVモニターには 『先生に熱くなっちまった』 なんて歌っている古いロックのPVが流れ まるで …

Jimi Hendrix

夢を見ていた気がする 遥か遠い場所 Electric Ladylandから流れる the star spangled banner を聴きながら joe隊長と呼ばれる俺は 他の3名の仲間と共に かなり長い距離を走っている 何度目かの戦闘を経て 小高い丘に建つ寂れた家屋に 命からがら辿り着いた …

おじさんの森

薄暗い ビルの部屋を 吹き抜ける 渇ききった風 おじさんは 夢を見ない エロ動画を見つづける 核戦争でも起きればと enterを叩いて いつからか 憎しみばかりで 神様は多分居るとは思うけれど 優しさなどくれなかった 薄暗い ビルの部屋で 横たわり その低い天…

Tony Scott

恋をしてしまった事を 誰にも知られたくない 暑さに蒸せるホームで 電車を待っている 学生カバンを持ったあの娘 休日の人で溢れた公園のベンチ 固く目を閉じて座る 日々、虚無になっていく感覚を恐れる スーツ姿の会社員 おはようと誰かに言って おかえりと…

Michael Jackson

突然 目が眩むほどの jamみたいに甘いノスタルジーに包まれ 目前に座っている見知らぬ女の顔を beat it してやりたい衝動に駆られた 丁度 耳元で再生された曲が BADだったからなのか もしくは その女の顔がスリラー気味で 何かを想い出させたからなのか 今と…

三沢光晴

そのエメラルドグリーンは 風を切り裂くという 僅かにだが重たい効果音を確かに発しながら そのエメラルドグリーンは いつまでも色褪せないという 鋼鉄のようにそこに確かな手応えを感じながら やはり 美しかった 真似の出来ないその華麗さ だが 己の身を削…

Jeff Buckley

吐く息は とても艶やかで色っぽく むしろ神がかっている そのヴィブラートは 人々を虜にしながらも 永遠に続くかのようだ 死がわかつ 血を 死がわかつ 関係を 死がわかつ 心を 死がわかつ きっと全てを そして ライラックが揺れている そんな季節がまた ライ…

レイザーラモン

一向に好転しそうに無い現状に辟易していた そうゆう種類の無力さに抗う術が無い事にも それでも毎朝 天気予報を見て それから 季節がいくつも移ろい変わって行った 手放す事も所持する事も ただ苦痛にしか感じない そんな関係だったと思う 五月の雨が降る朝…

愚礼吐似多

この場所に来るのは何度目だろうか 例える事の出来ない色をした そんな一組のテーブルと椅子 それが中央に置いてあるだけの 灰色をした無機質な四角い部屋 無音とも思われたが よく耳を澄ましてみると 弱々しく明滅を繰り返す 蛍光灯だけが音を立てていた そ…

kurt cobain

死にたい季節 殺したい記憶 桜の花の咲く頃に また思い出す 大勢の人々に祝福された あの地で まだ小さな手を見つめる その視線の先に 人肌に抱かれているような 午後の太陽の温もりは いつも不協和音のように 時には僕を傷付けたけれど 死にたい季節 殺した…