スターダスト・ジーニアス

貴方は狂っているわ

あの時、確かにそう言われた

 

長い月日を何もせずに過ごした

最低限の食事をかろうじて摂りながら

 

全ての不安や憂鬱な気持ちは

社会や家庭に属して無い

海の中では生きれないディスカス

 

幾重もの夜を星を見て過ごす

そこには冬の星座が広がった

見事なまでのオリオン

星屑にさえ個性と主張があった

 

 

あの時の僕は狂っていたのだろうか

純度100%のヒールだったのだろうか

それとも

生まれ変わったのか、、、

 

 

一歩、踏み出してみる

不敵な笑みを浮かべながら

その歩みはとても

とても遅い

 

立ち止まり辺りを見上げる

360度の宇宙がそこにはあった

 

再び歩き出す

それすら否定するかのように

ゆっくり、そして確実に

 

目指しているのはきっと

無数の光が星屑のように迸るあの場所

 

その刹那

鳴り響く

内藤哲也の『stardust』

そのイントロ

 

 

 

貴方は狂っているわ

 

うん

きっと

僕は、、、、