kurt cobain

死にたい季節

殺したい記憶

桜の花の咲く頃に

また思い出す

 

大勢の人々に祝福された

あの地で

まだ小さな手を見つめる

その視線の先に

 

 

 

人肌に抱かれているような

午後の太陽の温もりは

いつも不協和音のように

時には僕を傷付けたけれど

 

死にたい季節

殺したい記憶

それなのに

まだ僕は

いつだってほんのひと握りの楽しさに

惑わされて生き続けてている

 

いつの日にも貴方が

風に散る桜の花弁と同じくらい

沢山の幸せな想いが出来たらと

 

そしたら

僕の記憶も風に吹かれて

美しく散るのかな

 

 

もうすぐ会えるさ

桜の花の咲く頃に

祈りながら待ってるよ

スグリーンのカーディガンを着て

 

きっと会えるさ

この季節になれば

煙草でも吸いながら

くたびれたスニーカーを履いて

 

その時にはまた聴かせておくれよ

ティーンエイジャーの匂いにも似てるっていう

あの曲を

 

 

 

死にたい季節

殺したい記憶

桜の花の咲く

この季節

 

だけど

僕は

これから先も

生き続けるよ

 

 

カート・コバーンに捧ぐ